「起業」という言葉を聞くと様々なアイデアを出して何年も構想を練って始めるものだと思っている人も多いのではないでしょうか?
しかし、いくら構想を練っても「机上の論」で終わることも多いため、まずは起業に向けた第一歩を踏み出すことが重要です。
そこで今回は、起業する際にアイデアが必要なのか、アイデアがなくても起業できるかなど、第一歩を踏み出すために必要な知識についてお伝えします。
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アイデアがなくても起業できる
「起業」という言葉に対して大きな重圧感を感じている人も多いのではないでしょうか?
「とにかくアイデアを数多く出さなきゃ」
「独自性のあるアイデアを出さなきゃ」
と自分を追い込んでしまうと、出るものも出なくなります。
では、そもそも起業にはアイデアが必要なのでしょうか?
アイデアがなくても起業で成功した事例は数多くあります。
例えば、大手パソコンメーカーの1つである「ヒューレットパッカード(hp)」をご存知でしょうか?
この会社は、当初からパソコンを作ることを目的とはしていませんでした。
先に起業してから後から手当たり次第に挑戦して成功した会社です。
皆さんが良く知っている「ソフトバンク」も何のアイデアもなく起業され、「事業モデルを考える」というところから現在に至ります。
このようにアイデアがなくても起業できます。
逆にアイデアがないからこそ自由な発想の中新しいビジネスが生まれやすいとも言えるでしょう。
模倣から始める起業とは
起業初心者が一番恐れているのは「失敗する」ことです。
では、失敗しないようにするにはどうすればいいのでしょうか?
起業で最も失敗しないのは、成功しているビジネスアイデアの模倣をするということです。
「パクリで成功するの?」と思った人もいるかもしれませんが、成功している人の成功例は実績を伴っているため、成功する確率が高いと言えます。
大手企業の1つである「楽天」は、Amazonが本の読み放題を提供すると、追従するように同様のサービスを開始しました。
このように、他の人が始めたビジネスアイデアに便乗して起業するのも起業方法の1つと言えるでしょう。
アイデアには4つの要素が重要
模倣から起業につなげることはできますが、模倣する人が増えれば独自性がなくなるため、淘汰されるでしょう。
起業を成功させるには、ビジネスアイデアを模倣するだけでなく、ある程度は時代の流れに合わせてアイデアを変えたり新しく取り入れたりすることも重要です。
アイデアに重要な要素を4つお伝えします。
既存サービスの応用.
ただ模倣するだけでは既存サービスのままなので元のサービスに勝つことができません。
また、他の模倣者が現れたときにつぶし合いになるため、共倒れする可能性があります。
そこで重要になってくるのが、ユーザー目線で既存サービスの問題点を理解することです。
既存サービスの不足する点を補うことによって、独自性が高まるため、既存サービスからの顧客を奪い取ることが期待できるでしょう。
得意なことを仕事に活かす
自動車関連の知識が全くないにも関わらず、自動車関連会社を起業するのは無謀に近いと言えます。
しかし、自分が得意とするものをビジネスと関連付けることができれば、それは大きな強みになります。
例えば、学歴が良く、勉強が得意、人と接することが好きなどの条件が揃っている場合には、学習塾などを起業できるでしょう。
また、身体を動かすことが好き、人と接することが好きなどの条件が揃っている場合には、パーソナルトレーナーという選択肢もあります。
自分が得意とすることが何かビジネスと結びつくのであれば、起業するための大きな準備を必要としないため、気軽に起業しやすくより良いサービスを提供しやすいと言えるでしょう。
「めんどくさい」をビジネスに
毎日生活をしている中で「面倒だな」と感じたことは必ずあるはずです。
例えば、洗濯時に他の洗濯物が色移りしたり毛玉が付着したりして取るのに苦労したという人もいるのではないでしょうか?
今では当たり前に使っている洗濯ネットも、そんな「めんどくさい」という声から生まれた商品です。
掃除ロボットの「ルンバ」なども、掃除の「めんどくさい」を解決するための商品と言えます。
「めんどくさい」を改善するためのビジネスは独自性が高く、ヒットした場合は第一人者になれるため、大きな利益を期待できるでしょう。
「1+1=2」をビジネスに
美容院や理容室、歯医者さんなどは至る所に見られるようになりましたが、特にこだわりがない場合には、家からのアクセスが良いところを選ぶ人が多いのではないでしょうか?
同業他社が多いほど、「ここじゃなきゃダメだ」という独自性が求められるようになります。
例えば、これらに託児施設の要素を加えると、小さな子供を連れた親御さんでも気軽に通いやすくなります。
もちろん組み合わせは色々ありますが、自分の中で良いと思っていてもお客さんにとって良くなければ意味がないため、常に利用者目線で考えることが重要と言えるでしょう。
ビジネスアイデア4選
ビジネスのアイデアに取り入れる4つの重要な要素について分かったところで、具体的にどのようなビジネスアイデアがあるでしょうか?
4つの重要な要素を踏まえながら、4つほど起業のアイデアの例を挙げてみましょう。
インテリアコーディネーター
起業を考えている人の中には、「部屋を飾るのが好き」「小物が好き」という人もいるのではないでしょうか?
このような人には、インテリアコーディネーターとして起業するという選択肢があります。
インテリアコーディネーターとは、住まいの雰囲気に合わせて、照明や家具、カーテン等のインテリア商品の選択や助言を行います。
資格取得に少し費用がかかる場合もありますが、才能が認められると大きな需要が期待できるでしょう。
イラストレーター
「絵を描くことが好き」「黙々と作業するのが好き」という人は、イラストレーターとして起業するという選択肢があります。
イラストレーターとは、会社から依頼を受けて、本の挿絵や広告関連のポスターやチラシを作成します。
こちらもインテリアコーディネーター同様、才能が認められた場合には大きな需要が期待できるでしょう。
ドローン操縦士
ドローンは空撮などに用いられるなど、何かと良く利用されるようになりましたが、これをビジネスアイデアとして起業するという選択肢もあります。
例えば、屋根に設置されている太陽光パネルに問題がないか空撮して状態を確認するなど、今までは人が行っていた作業を容易にこなすことができます。
作業時のリスクやコストを抑えられるため、「めんどくさい」に応えるアイデアと言えるでしょう。
ペットシッター
動物を飼ったのはいいものの、世話が大変、ちょっと旅行に出かけるなどの理由から世話をしてほしいという要望に対してペットシッターとして起業するという選択肢もあります。
高齢者が動物を飼っていて加齢とともに世話が困難になるというケースが増えています。
こちらも「めんどくさい」という要望に応えるアイデアと言えますが、動物取扱業が必要になる場合もあるので法律などをチェックしておく必要があるでしょう。
まとめ
「アイデアがなければ起業できない」と思っている人も多いかもしれませんが、そのようなことはありません。
先に起業してからアイデアを生み出して成功した人、アイデアを自分で生み出すのではなく模倣して成功した人など様々です。
しかし、アイデアを模倣する際は、他の人も模倣しているということを忘れてはなりません。
全く同じアイデアでは先駆者に勝てないだけでなく、他の模倣者にも勝てないため、独自のアイデアを取り入れることで、時代に淘汰されない会社を作り上げるようにしましょう。
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