会社に勤めていても給料にはある程度の限界があります。また、雇われている側であるため、自分の自由にできないことに対して不満を感じている人も多いでしょう。そこで起業を考えている人もいると思いますが、起業向きでないことが原因で起業に失敗しては意味がありません。起業に向いてる人には何か特徴があるのでしょうか?
そこで今回は、起業に向いてる人には特徴があるのか解説します。
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起業に向いてる人の特徴とは
会社に勤めていて一生懸命働いても年功序列の会社が多いため、簡単にはもらえる給料が増えません。また、「こうした方が効率的なのに」と思っていても1社員が会社のルールを変えられないため、煩わしく感じている人も多いと思います。そのような環境に一度起業を考えたことがあるという人もいるのではないでしょうか?
起業には条件がないので誰でも起業できますが、起業後に事業を安定して継続できるかは経営者にかかっています。中小企業白書のデータによると、起業した後の企業の生存率は、10年後には70%、20年後には50%と期間が長くなると低下しています。
起業に向いてなければ、起業しても事業を安定して継続できる確率はさらに低くなるので注意が必要です。起業に向いてる人にはどんな特徴があるのでしょうか?起業に向いてる人の特徴は主に以下の8つです。
- 考えを行動に移せる
- ノウハウがある
- 柔軟に対応できる
- 物事の本質を理解できる
- マーケティングに強い
- コミュニケーション能力が高い
- 決断力がある
- ストレス耐性が高い
それぞれの特徴について見ていきましょう。
考えを行動に移せる
起業に向いてる人の特徴の1つ目は考えを行動に移せることです。会社員は、他の社員とも業務を分担しているので瞬時に判断を求められるケースは少ないと言えます。しかし、起業直後は社員が自分だけであることも多く、業務を一人で取り組んでいると、あっという間に1日が終わってしまいます。
起業はこのように瞬時に判断が求められるケースが増えてくるため、考えてすぐに行動に移さなければなりません。答えが決まっているものではないため、まず手探りで答えを探す必要があります。そのため、考えるだけでなく、すぐ行動に移せるフットワークの軽い人が起業に向いてる人と言えるでしょう。
ノウハウがある
起業では初めてのことに挑戦するため、壁にぶつかる回数が多いと言えます。特に知らない分野など、ノウハウがない分野での起業はかべにぶつかる回数が増えるため、事業の継続が困難になりやすいので注意が必要です。
そのため、起業する際にはノウハウのない分野で起業を目指すのではなく、他の人と比べてノウハウがある分野で起業した方が成功の可能性が高いと言えます。他の人と比べた時に強みがある・ノウハウを有している人が、起業に向いてる人と言えるでしょう。
柔軟に対応できる
起業時に注意しなければならないのが、時間の経過とともに必要とされるものやニーズが変化するということです。起業した時に掲げていたビジネスモデルが、時間の経過とともに合わなくなる可能性があるので、事業を継続させるためにも適宜ビジネスモデルを見直す必要があります。
しかし、「自分のビジネスモデルは間違っていない」と時代の変化に柔軟に対応しないと、業界で生存できなくなる可能性があります。そのため、時代の変化に柔軟に対応できる人が事業を継続させられる可能性が高いため、起業に向いてる人と言えるでしょう。
物事の本質を理解できる
ある程度の事業規模で軌道に乗っている会社であれば、小手先がテクニックである程度は生き残ることが可能です。しかし、ブームに乗っかるなどただ何となく起業しただけでは、事業を継続させることはほとんど不可能に近いと言えます。
起業するということは、ある程度の事業規模で軌道に乗っている会社と勝負することです。目新しさという点では、競合企業に勝てる要素はあるかもしれませんが、それ以外では全て負けているため、競合企業にどう勝っていくかというビジネスの本質を理解できなければなりません。
起業してから事業を継続させるには、自分たちの強みを周りにアピールしていかなくてはなりません。そのため、物事の本質を理解できる人が起業に向いてる人と言えるでしょう。
マーケティングに強い
起業に向いてる人の特徴としてノウハウがあるということを挙げましたが、それだけでは起業する人の特徴としては物足りないと言えます。起業する際は、常に時代の流れに対して敏感になる必要があるため、マーケティングに強い人も起業に向いてる人と言えます。
マーケティングとは、顧客がどんな欲求を抱えていて、その欲求をどうすれば満たせるのか、またどうすれば顧客がその欲求を満たすために自分たちの方に向いてくれるのかを考えることです。
「ただ単に○○という商品が売れているから自分たちも手掛ける」というだけでは、顧客が自分たちの方に向いてくれるとは限りません。そのため、起業にはマーケティングに関する知識が必要不可欠と言えるでしょう。
コミュニケーション能力が高い
起業は自分1人の力ではある程度の限界があります。コミュニケーション能力が高い人は自分のファンが増えて支えてくれるため、事業をより軌道に乗せやすくなります。そのため、コミュニケーション能力の高い人も起業に向いてる人と言えます。
極端なことを言えば、起業家の能力そのものは低くても、コミュニケーション能力の高さでファンになってくれた人の能力が高ければ、足りない部分を補ってくれます。逆に起業家のコミュニケーション能力が低いと、いくら有能でも社員がどんどん離れてしまう可能性が高いので注意しましょう。
決断力がある
「人生は選択の連続」というシェークスピアの言葉があるように、人生では決断が迫られる機会が多いと言えます。特に起業した場合は、重要な判断を迫られるケースが多いことから決断力も求められます。
どこの取引先と今後ビジネスを展開していくか、赤字になっている部門を切り離すかなど、どのような決断をしたかによって事業の成果に大きく影響を与えます。そのため、決断力がある人も起業に向いてる人と言えるでしょう。
ストレス耐性が高い
起業したからといって、会社員として働いていた時よりも状況が良くなるというわけではありません。会社を辞めて起業した場合は、安定した収入が約束されなくなるため、生活が保障されないというプレッシャーの中を過ごすことになります。
起業には自分一人で物事をこなすことによる体力的な負担や金銭的なプレッシャーなどの精神的な負担を伴うといったストレスがかかります。そのため、これらのストレスとうまく向き合う必要があるため、ストレス耐性が高い人も起業に向いてる人と言えるでしょう。
リスク管理が重要
起業を目指すことは悪いことではありませんが、目標や計画も立てていない状況で企業を目指すことはただの無謀と言えます。起業してから軌道に乗るまで時間がかかる可能性もあるため、万が一収入がなくても耐えられるように、事業資金や生活資金などをあらかじめ準備しておくことが重要です。
また、会社で働きながら起業できるビジネスモデルであれば、無理に会社を辞めずに会社で働きながら起業するという選択肢もあります。起業するということは何かしらのリスクを伴うため、リスク管理を徹底しながら起業することが重要と言えるでしょう。
まとめ
起業には条件がないため、「起業したい」と思った人は誰でも起業できます。しかし、中小企業白書によると、起業した後の会社の生存率は20年後には50%なので、起業しても長く事業を継続させることが難しいことが分かります。
起業した後の生存率を高めるには、自分が起業に向いてる人かどうかを知っておくことが重要です。起業に向いてる人の特徴として「考えを行動に移せる・ノウハウがある」などが挙げられます。起業に向いてる人の特徴を確認し、リスク管理を徹底したうえで起業を目指しましょう。
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