起業を検討している人の中には、「起業したいという思いはあるものの、何をやればいいか分からない」という人も多いのではないでしょうか?そのような人が起業しても、ビジネスモデルが明確になっていないため、想定外の事態が生じると起業が失敗に終わる可能性が高いので注意が必要です。
そこで今回は、起業する際に重要なビジネスモデルを作るポイントについて解説します。
Contents
起業にはビジネスモデルが重要
会社から貰う給料を増やしたいと思っていても、年功序列であることが多いため、簡単には給料が増えません。また、「自分が経営者ならこうするのに」と社内方針に疑問を抱いて、もどかしい思いをした人もいると思います。そのような人たちの中には、「起業したい」と一度は考えたことがある人も多いと思いますが、起業には何が必要なのでしょうか?
起業自体は誰でも挑戦することが可能です。しかし、起業後に安定した経営につながるかはビジネスモデルが明確になっているかが重要です。ビジネスモデルとは、会社が何のために存在しているかという目的です。ビジネスモデルには以下のような考えを盛り込みながら作っていきます。
- 顧客の関心(欲求)は何なのか
- 何を提供するのか
- 誰に提供するのか
- どのように提供するのか
どのようなビジネスをこれから手がけていくのか明確になっていれば、会社の土台部分がしっかりするため、安定した起業が期待できるでしょう。
ビジネスモデルを作る際のポイント
明確なビジネスモデルを作ると言っても、初めて起業する人の中には何に気をつけながらどのように作っていけばいいのか分からない人も多いと思います。ビジネスモデルを作る際の主なポイントは以下の3つです。
- 自分が納得できるものか
- キャッシュフローがしっかりしているか
- 市場規模や伸びしろがあるか
それぞれのポイントについて見ていきましょう。
自分が納得できるものか
ビジネスモデルを作る際の1つ目のポイントは自分が納得できるものかです。起業で一番大切なことは、モチベーションを高く維持して目標に向かって進み続けることです。作ったビジネスモデルが第三者の意見を参考にした内容で、自分がビジネスモデルに納得できていない場合には、モチベーションが低下する可能性があります。
一方で、得意なことや自分がやりたいことなどをしっかりと盛り込んだビジネスモデルであれば、モチベーションを高く維持しやすいと言えます。そのため、ビジネスモデルを作る際は自分が納得できて楽しく取り組めるものを作ることがポイントと言えるでしょう。
キャッシュフローがしっかりしているか
ビジネスモデルを作る際の2つ目のポイントはキャッシュフローがしっかりしているかということです。起業する際に、得意なことや自分がやりたいことなどを盛り込んでビジネスモデルを作っていても、そのビジネスモデルのコストが高すぎるなど、採算が合わなければ意味がありません。
起業で注意しなければならないのが、起業後に持続できるかどうかです。採算が合わないと会社を続けることが困難なので、キャッシュフローがしっかりしたビジネスモデルを作る必要があります。即金性が高いビジネスモデルや初期コストを抑えながら少しずつ利益が伸びるビジネスモデルなど、キャッシュフローを意識することもポイントです。
市場規模や伸びしろがあるか
ビジネスモデルを作る際のポイントの3つ目は市場規模や伸びしろがあるかです。需要が期待できないビジネスモデルを作っても、キャッシュフローが悪化するだけなので意味がありません。また、今は需要が期待できても、将来的に伸びしろがないまたは大手の参入で不利になりそうなビジネスモデルも起業後の安定した経営が期待できないと言えます。
そのため、ビジネスモデルを作る際は、景気やトレンドなどの条件に左右されにくく、市場規模が安定していて伸びしろがあるビジネスモデルかどうかを確認することが重要です。起業後に安定した需要が期待できるか、また最低限の需要を確保し続けられるかどうかを意識することもポイントの1つと言えるでしょう。
起業のリスクが少ないビジネスモデルとは
会社に勤務しながら副業として起業できれば安定した収入を確保しながら起業できますが、副業を禁止している起業も多いのでそう簡単にはいきません。起業することは、基本的には安定した収入を失うため、リスクが少ないビジネスモデルを作る必要があります。リスクが少ないビジネスモデルとして以下の4つがあります。
- オンラインショップ
- ノマドワーカー
- コンサルタント
- オンラインビジネス
どのような起業のビジネスモデルなのか見ていきましょう。
オンラインショップ
1つ目のビジネスモデルはオンラインショップです。例えば、オリジナルのTシャツ販売やハンドメイドの小物販売などをオンライン上で始めるなどです。店舗を構えて販売すると、賃料などのコストが発生しますが、オンラインショップは自宅でも始められるので比較的低コストで起業できます。
ただし、オンラインショップでは在庫を抱えるため、資金繰りや在庫の仕入れや管理などに注意が必要です。オンラインショップは、仕事後や休日に作業できるため、会社を辞めずに起業することも可能と言えるでしょう。
ノマドワーカー
2つ目のビジネスモデルはノマドワーカーです。ノマドワーカーとは、場所にとらわれずに好きな時に働くビジネスモデルです。例えば、カメラが趣味であれば写真制作、パソコンが得意であればWebデザイナーとして業務を請け負うなどです。
こちらもオンラインショップと同じく、低コストで始められるだけでなく、仕事後や休日に業務を請け負えるため、会社を辞めずに起業することも可能です。しかし、同様のビジネスモデルを作っている人が多く、高い競争力に勝つための品質や価格が問われるので注意が必要です。
コンサルタント
3つ目のビジネスモデルはコンサルタントです。コンサルタントとは、知識豊富な専門家がアドバイスを求めている人に対して的確なアドバイスをするビジネスモデルです。例えば、マーケティングのアドバイスをするマーケティングコンサルタント、起業をサポートする起業コンサルタントなどです。
コンサルタントは、自身が有している経験や知識などがセールスポイントになるので、起業コストを抑えられます。しかし、コンサルタントは結果を出せたかが全てなので、成果型の報酬モデルにした場合は収入が不安定になる可能性があるので注意しましょう。
オンラインビジネス
4つ目のビジネスモデルはオンラインビジネスです。オンラインビジネスとは、動画の配信・ブログの更新など、オンラインで取り組むビジネスモデルです。例えば、YouTuberとして動画を配信して広告収入を得る、ブログを更新してアフィリエイトの成果報酬を得るなどです。
低コストで始められるほか勤務しながら並行して取り組めるというメリットがある一方、利益を得られるようになるまで時間がかかるほか競合が多いというデメリットがあります。それぞれの仕組みを知る必要があるため、知識をしっかり身につけてから起業しましょう。
まとめ
起業は誰でも始められますが、起業してから安定して継続的に会社を存続させられるかは会社のビジネスモデルが明確どうかにかかっています。ビジネスモデルを作る際は、自分が納得できるものか・キャッシュフローがしっかりしているか・市場規模や伸びしろがあるかなどを確認しながら作っていきます。
ビジネスモデルによっては、本業と並行して取り組めるもの、並行して取り組めないものがあります。並行して取り組めないものの場合には、安定した収入が確保できなくなるため、まずは安定した需要や利益が期待できるビジネスモデルを作って、土台を固めてから起業しましょう。
Next : 起業は知識とスキルが必要?身につけるべき知識とスキルとは »
Prev : « 起業後軌道に乗るまではどうする?たった4つの正しい過ごし方