「自分は低学歴だから頑張ったところで報われることがない」「身長が低く太っているので彼女なんてできない」など、マイナスのセルフイメージを抱いている人も多いと思いま
す。しかし、マイナスのセルフイメージを抱くことは前向きに取り組む意欲をなくす原因にもなるのでイメージを書き換えることが重要です。そこで今回は、セルフイメージを書き換える方法を7つご紹介します。
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セルフイメージとは
セルフイメージとは、自分に対して抱いている印象のことです。「自分はこんな人間だ」と決めつけている潜在的な思い込みとも言えます。
「思い込みが関係あるの?」と思った人もいるかもしれませんが、プラシーボ効果と同様、思い込みは心だけでなく体も支配します。プラシーボ効果とは、偽薬を使った実験のことです。例えば、「胃によく聞く薬」といって全く効果のない粉を渡しても、信じて飲んだ側は思い込みから症状が回復するというものです。
良いセルフイメージを持つことは背中を後押しすることにつながるため、プラスの効果が期待できます。一方、悪いセルフイメージを持つことはそれが足を引っ張る原因になるの
で注意が必要です。
セルフイメージを高めることは逆効果
「悪いセルフイメージを良いセルフイメージに変えるよう努力をすればいいのでは?」と思った人もいるかもしれませんが、あまりおすすめできません。セルフイメージを高めるということは、自分に対して無理をすることになります。例えば、あまり社交的でない人がセルフイメージを高めるために積極的に社交的になろうとすると、それがストレスになる可能性があります。
「悪いセルフイメージを変えたい」と思っている人の場合は、セルフイメージを高めようと無理するのではなく、セルフイメージを書き換える方が自分らしく生きることにつなが
ると言えるでしょう。
セルフイメージの書き換え方法7選
セルフイメージを高めるのではなく、セルフイメージを書き換えるにはどうすればいいのでしょうか?セルフイメージの書き換える方法は以下の7つです。
・口癖を肯定的な内容に変える
・始める前から諦めない
・過去の行動に思い悩まない
・自分の短所を長所として捉える
・「こうあるべき」という考えをなくす
・自分が興味を持てることから始める
・第三者目線を取り入れる
それぞれの方法について見ていきましょう。
1.口癖を肯定的な内容に変える
セルフイメージを書き換える方法の1つ目は口癖を肯定的な内容に変えることです。「自分なら大丈夫」「ありがとう」「ラッキー」「やればできる」などの肯定的な発言を繰り返していれば、潜在能力が高まるため、自然とセルフイメージも高まってきます。悪いセルフイメージを抱いている人は、否定的な口癖になっています。例えば、「どうせやったところで無駄だ」「自分は学歴が低いから出世できない」などです。このような否定的な口癖はやる気を奪ってしまうだけでなく、取り組みに対する真剣さも低下させてしまうため、結果的に失敗につながりやすくなるので注意しましょう。
2.始める前から諦めない
セルフイメージを書き換える方法の2つ目は始める前から諦めないことです。「厳しいかもしれないけど頑張る」「できる限りのことはやってみる」といったように、最初から諦
めず、精神的な負荷をかけすぎずにハードルを下げて取り組むことが重要です。マイナスのセルフイメージを抱いている人の中には、「やっても無駄だ」と、始める前から諦める人がいます。「自分ならできる」「絶対に成功する」と、無理にセルフイメージを高く保とうとすると、精神的負担が大きくなるので注意しましょう。
3.過去の行動に思い悩まない
セルフイメージを書き換える方法の3つ目は過去の行動に思い悩まないことです。セルフイメージが悪くなる背景には、過去の失敗などが挙げられます。失敗から学んで次に活か
すことはとても重要ですが、過去を悔やんだとしても過去を変えることはできないため、思い悩みすぎないことが重要です。そのため、何かに挑戦して失敗した場合でも、失敗から何かを得た後はあまり深く考えず、次に向かってチャレンジする気持ちを持ち続けるようにしましょう。
4.自分の短所を長所として捉える
セルフイメージを書き換える方法の4つ目は自分の短所を長所として捉えることです。短所は自分の悪いところを指しますが、見方を変えることによってそれは長所にもなります
。例えば、「我が強い」は自己中心的ということから短所として捉えられるのが一般的ですが、引っ張って行く力があるということから「リーダーシップ」があるという長所になります。また、「優柔不断」は頼もしくないということから短所として捉えられるのが一般的ですが、物事への対応力が高いということから「柔軟性」があるという長所になります。悪いセルフイメージでも、見方を変えるだけで長所という良いセルフイメージになるため、無理に直さずに強みとして残していくことが重要と言えるでしょう。
5.「こうあるべき」という考えをなくす
セルフイメージを書き換える方法の5つ目は「こうあるべき」という考えをなくすことです。セルフイメージを抱く際は「こうでなければならない」といった断定ではなく、「こ
うなりたいな」程度で十分です。あくまでも理想として掲げる程度にしておいた方が精神的な負担を抑えることにつながります。真面目な人ほど、セルフイメージを抱く際に型にあてはめてしまいがちです。しかし、そのセルフイメージの理想が高いほど、自分にとって負担になってしまうので注意しましょ
う。
6.自分が興味を持てることから始める
セルフイメージを書き換える方法の6つ目は自分が興味を持てることから始めることです。悪いセルフイメージを良いセルフイメージに変えていくことは悪いことではありませんん。しかし、それが自分にとって無理をしているのであれば、無理をせず興味をもって楽しいと思えることに挑戦した方が良いと言えます。
セルフイメージを高めたいという理由で、キャリアアップを目的として苦手なことに取り組む人もいると思います。しかし、高いセルフイメージを抱くと、キャパオーバーになっ
て自分に負担がかかる可能性があるので注意しましょう。
7.第三者目線を取り入れる
セルフイメージを書き換える方法の7つ目は第三者目線を取り入れることです。尊敬しているアスリートや俳優と自身の立場を入れ替えて「あの人はどう考えてどう行動するか」と、第三者目線になることが重要です。そうすることで、自分の可能性をより引き出せるようになります。
例えば、資格取得を目指していて一生懸命努力して勉強したにも関わらず、報われない人もいます。ここで「自分はこれだけ勉強しても受からないのだから無駄だ」と、自分で限
界を決める人もいます。しかし、もしかすると勉強の仕方が間違っていたのかもしれず、次に勉強方法を変えて取り組んでみると合格するかもしれません。自分目線になると正しい選択ができない可能性
もあるので注意しましょう。
まとめ
セルフイメージとは、自分に対して抱いている印象のことです。セルフイメージは潜在的な思い込みでもあり、悪いセルフイメージを抱いていると、その通りに自分が変わってし
まう可能性があるので注意が必要です。
悪いセルフイメージを改善するために、高いセルフイメージを抱けばいいというわけではありません。逆に高いセルフイメージを抱こうとすると、ハードルが高すぎて精神的負担
を高めてしまうことになるのであまりおすすめしません。セルフイメージを良くするには「口癖を肯定的な内容に変える」「始める前から諦めない」などの方法が挙げられます。無理のない範囲で徐々にセルフイメージを変えていくことが重要と言えるでしょう。
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