兄弟がいる場合は兄弟と比べて、学校では他の生徒と比べて、社会に出てからも他の社員と比べてといったように人生の中で人と比べられることは何度もあります。
そこで、劣等感を抱く人もいますが、劣等感はマイナスにしか働かないため、克服することが大切です。
そこで今回は、充実した毎日を過ごすために、劣等感をなくすための方法としてどのようなものがあるのかについて解説していきます。
Contents
劣等感とは
劣等感とは、自分と相手を比較した時に、相手よりも自分が劣っているということに対してネガティブに感じている状態です。
小さい頃は、運動会のかけっこなどで1位、2位といったように順位付けを行われることがあります。
かけっこで負けた際に、「負けた!悔しい!でも次こそは勝つぞ!」と前向きに捉えている場合には、劣等感を抱いているとは言えません。
劣等感を抱いているとは、自分に自信が持てなくなったり疎外感を感じたりなど、自己否定、自己嫌悪につながっている状態です。
兄弟と比べて、他の生徒と比べて、他の社員と比べてと、人生の中で人と比べられることは何度もあります。
それらが積み重なって「どうせ自分は…」と劣等感が生じてしまう場合があります。
劣等感は、「頑張ろう」という前向きな気持ちを失う要因になります。
劣等感を一度抱いてしまうと、克服するまでどんどん負のループに入り込んでしまうので注意が必要です。
劣等感を抱きやすい人の特徴とは
他の人と比べた時に、それを新たな原動力として前向きに捉えることができる人もいれば、劣等感を抱く人もいますが、双方にはどのような違いがあるのでしょうか?
劣等感を抱きやすい人には以下のような特徴があります。
- 人に対して攻撃的である
- 自慢話をよくする
- 不幸アピールをする
それぞれの特徴について見ていきましょう。
人に対して攻撃的である
劣等感を抱きやすい人は、自分よりも優れている相手を見つけた場合に妬みや嫉みを抱きやすい人でもあります。
このようなタイプの人は、自分より優れた相手を見つけた場合に「すごいなぁ」と前向きに捉えることができず、「目立って鬱陶しいな」と捉えがちです。
相手の悪口を言ったり、批判したり、相手を陥れようとしたりする傾向が強いという特徴があります。
また、他人の不幸を喜ぶ傾向もあります。
自慢話をよくする
劣等感を抱きやすい人は、自分に自信がありません。
そのため、自慢話をすることによって自分を大きく見せようとします。
例えば、社会に出て会社で自分の業績を評価されない場合などに、自分の学歴やスポーツの経歴などをアピールするなどです。
しかし、いくら自慢しても劣等感を抱いている部分については何も変わらないため、何度も自慢を繰り返すことから、周囲から鬱陶しいと思われやすいでしょう。
不幸アピールをする
劣等感を抱いている人の中には、劣等感を抱いている部分をアピールして周りから同情を得ようとする人もいます。
周りからすると「また不幸自慢が始まったよ」と、全く興味のない話ではありますが、話をしている本人からすると、リアクションを期待しているため、「はいはい」と雑に扱うと、感情的になります。
そのため、周りから面倒な人と思われがちであるほか、いつまでもその劣等感から抜け出すことができないので、自分の成長には全くつながらないと言えるでしょう。
劣等感をなくす方法とは
劣等感を抱き続けることでやる気に変えることができるのであれば、劣等感を抱くことも悪くはありませんが、基本的に前向きな気持ちをなくしてしまい、負のループに入りやすくなるため、克服した方が良いと言えます。
劣等感をなくす方法は以下の通りです。
- 自分の特技を磨く
- 自分の良いところを見つける
- 何事もプラスに捉える
- 時には妥協する
- 比較することをやめる
- 多忙な毎日を送る
それぞれの方法について見ていきましょう。
1.自分の特技を磨く
相手と比較して負けている部分を見るのではなく、相手と比較した時に自分の優れている部分を見るようにすれば、劣等感をなくすことができます。
ただ単に優れているというだけでは、劣等感の方が勝ってしまう可能性があるため、自信を持って周りに自慢できるくらいに特技を磨くことが重要です。
特技を磨くことによって、「自分は優れている」という自信に変わるため、前向きに何事も取り組めるようになるでしょう。
2.自分の良いところを見つける
劣等感を抱きやすい人は、相手と自分を比べる時に負けている部分ばかり目が行くようになります。
「ここは負けている」「ここも負けている」と、どんどん負のループに陥ってしまうため、そうならないようにするためにも自分が相手にとって勝てる要素に目を向けることが重要です。
負けている部分があったとしても、必ず勝てる部分も持っています。
その勝てる部分に目を向けてあげることが自信へと変わっていくでしょう。
3.何事もプラスに捉える
劣等感を抱きやすい人は、何か失敗すると、すぐにマイナスに考えてしまう傾向があります。
周りにとっては「そんなことで?!」と思うようなことにも、劣等感を抱く場合があります。
たとえ失敗したとしても、「失敗した。他の人はちゃんとこなしているのにもう駄目だ」とマイナスに捉えるのではなく、「何で失敗したのだろう?」と失敗を前向きに捉えることが重要です。
いつまでも失敗に捉われるのではなく、次に成功するための必要な失敗だったと前向きに捉えるなど、何事もプラスに捉えることが劣等感をなくすことに大きくつながるでしょう。
4.時には妥協する
完璧主義な人ほど劣等感を抱きやすいと言えます。
「自分はこんなに頑張っているのに」という思いから劣等感につながってしまう時があります。
完璧主義や責任感が強いということは大切なことですが、常にその状態でいると息苦しくなってしまうため、時には妥協するなど息抜きすることが重要です。
力み続けるのではなく「ま、いっか」とたまには肩の荷を下ろしてあげることも、劣等感をなくすための重要な方法と言えるでしょう。
5.比較することをやめる
劣等感は誰かと比べることによって生じるものであるため、比べることをやめてしまえば劣等感を抱くことはありません。
他の人と比べることが当たり前になっている人は、なかなかその習慣から抜け出すことができないため、他の人と比べなくなるまでに時間がかかる場合があります。
他の人と比べるのではなく、自分の中で頑張れているのかどうかといったように自分軸で物事を考えることができるようになると、何事も前向きに取り組めるようになるでしょう。
6.多忙な毎日を送る
物事を考える時間があればあるほど、考えなくていいことまで考えてしまいます。
そのため、多忙な毎日を送れば、無駄なことを考える余裕がないため、劣等感を抱かなくなります。
例えば、何らかの試験を受けて合格発表まで2か月ある状況で、毎日試験結果について思い悩んだとしても結果が覆るわけではありません。
2か月後には結果が出るので、悩む時間を他のことに費やした方が有意義と言えます。
邪念に頭が支配されそうな場合は、無理に忙しい毎日を送るなど、考えない時間を増やせば、自然と劣等感を抱かなくなるでしょう。
まとめ
兄弟間や生徒間、社員間など、人生では様々な場面で他の人と比べられることがありますが、人と比べられること自体が悪いことではありません。
人と比べられることで、自分に新たな「気づき」が生まれ、前向きに取り組むことができる場合もありますが、劣等感を抱いてしまった場合には、前向きに取り組む意欲を失うことになるので、克服する必要があります。
劣等感を抱くことに慣れてしまっていると、克服するまで時間がかかる場合もありますが、少しずつ克服していくことで、自分に自信を取り戻していきましょう。
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