スキルアップや就職・転職のためなど、様々な理由で資格の取得を目指している人も多いと思います。
しかし、資格の中には取得するのに費用がかかるものもあるため、有用な資格を取得したいのであれば、ある程度は資格を厳選することが重要と言えるでしょう。
そこで今回は、スキルアップや就職・転職の際に、どのような資格を取得するのがおすすめなのかについて解説していきます。
Contents
まずは自分の目的に合わせて資格を選択
趣味で資格を取得する場合には、自分が取得したいと思った資格を取得すればいいものの。
スキルアップや就職・転職することが目的の場合には、取得する資格を選ぶ必要があります。
また、誰でも取れる資格に関しては、付加価値が低いため、取得してもあまり役に立たない場合があるので、それらも加味する必要があります。
では、どのような資格を取得するのがおすすめなのでしょうか?
付加価値の高い資格について職種ごとに見ていきましょう。
事務職系で役立つ資格
事務職系と一口に言っても、総務や人事、経理など幅広いジャンルをこなすのが特徴です。
そのため、事務職系ではパソコン操作の知識ももちろんですが、特に実務知識を必要とする資格が付加価値の高い資格と言えるでしょう。
そこで取得しておくと就職や転職に有利な資格としておすすめするのが以下の2つです。
- 日商簿記
- 社会保険労務士
それぞれの資格について見ていきましょう。
日商簿記
日商簿記とは、企業における経理処理や決算書の作成などの実務的な知識を取得するものです。
受験資格は特にないので、幅広い人が挑戦できる資格です。
日商簿記は3級、2級、1級の3段階に分かれており、20~30%と合格率が低くなる2級以上を取得していなければ付加価値は低いと言えます。
日商簿記は、1級は年に2回、2級と3級は年に3回開催されているので、都合に合わせて受験しやすい資格とも言えるでしょう。
社会保険労務士
社会保険労務士とは、社会保険関係の書類の作成や提出、手続きなどを行う際に必要な資格です。
人事や労務管理、年金関係の知識を取得できるほか、独立開業できる資格として注目されています。
社会保険労務士は、大学などを卒業しているという学歴、実務経験、厚生労働大臣の認めた国家資格を合格しているなどの要件を満たしていなければ受験できません。
年に1回しか開催されないだけでなく、合格率も6.3%(平成30年度)と低いため、資格の付加価値は高いと言えます。
金融・保険系で役立つ資格
金融・保険系と一口に言っても、誰を対象として業務を行うかによって必要な資格が違ってきます。
例えば、個人を対象とする場合には、個人の資産運用の相談や相続に関する相談に対応できる知識が求められますが、企業を対象とする場合には、法人の経営に関する知識が求められます。
そこで取得しておくと就職や転職に有利な資格としておすすめするのが以下の2つです。
- ファイナンシャルプランナー
- 中小企業診断士
それぞれの資格について見ていきましょう。
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーとは、投資関係、貯蓄関係、税務関係などの幅広い知識を取得するものです。
金融機関や証券会社、保険会社の社員などが取得しています。
こちらも社会保険労務士と同様、独立開業できる資格として注目されています。
ファイナンシャルプランナーは3級、2級、1級の3段階に分かれています。
3級は厳しい要件はありませんが、2級・1級を受けるにはそれぞれ1つ下の級の合格実績や実務経験が問われます。
3級・2級は年に3回受けられますが、1級は年に1回しか受けられません。
最低でも2級は取得しておいた方が良いと言えるでしょう。
中小企業診断士
中小企業診断士とは、企業が抱えている課題解決に必要な知識を取得するものです。
誰でも助言を行うことができますが、この資格を取得していることで信頼度が大幅に向上します。
こちらも経営コンサルタントなどのように独立開業できる資格として注目されています。
受験資格は特にありませんが、年に1回しか開催されない試験であるほか、合格率も10~20%と低いため、付加価値の高い資格と言えるでしょう。
不動産系で役立つ資格
不動産系は、人が生きていく上で必要な「衣食住」に関する資格であるため、昔から人気がある資格です。
不動産系の資格は、持っていないと業務ができないというものも多いため、取得しておくと需要が高いと言えます。
そこで取得しておくと就職や転職に有利な資格としておすすめするのが以下の2つです。
- 宅地建物取引士
- 土地家屋調査士
それぞれの資格について見ていきましょう。
宅地建物取引士
宅地建物取引士とは、不動産の売買契約や賃貸契約を締結する場合に必要になるものです。
この資格を所有している人が重要事項説明を行わなければならないため、不動産会社には必須の資格の1つと言えます。
また、資格を取得することで独立開業できる資格として注目されています。
受験資格は特にありませんが、年に1回しか開催されない試験であるほか、合格率も10%台と低いため、付加価値の高い資格と言えるでしょう。
土地家屋調査士
土地家屋調査士とは、不動産売買を行う際に、登記に掲載されている情報が合っているのかどうかを調査したり測定したりするのに必要な資格です。
また、独立開業できる資格として注目されています。
受験資格は特にありませんが、年に1回しか開催されない試験であるほか、合格率が8%台と低いため、付加価値の高い資格と言えるでしょう。
IT系で役立つ資格
企業の業務効率を上げるためのIT化を促進することを事業内容とした企業も増えましたが、IT化は今後益々進んでいくため、これからの需要がさらに高まる業種と言えます。
そこで取得しておくと就職や転職に有利な資格としておすすめするのが以下の2つです。
- 基本情報技術者
- 情報処理安全確保支援士
それぞれの資格について見ていきましょう。
基本情報技術者
情報処理技術者とは、高度IT人材となるために必要な基本知識や技術などを持っていて、実践的な活用能力を身に着けた者であることを証明する資格です。
受験資格は特になく、年に2回開催される試験です。
専門的な知識が問われるため合格率は20%台ですが、これからIT化が進んでいく社会では付加価値の高い資格と言えるでしょう。
情報処理安全確保支援士
情報処理安全確保支援士とは、サイバーテロなどの脅威に対して行うセキュリティ対策に関する高い知識を身に着けた者であることを証明する資格です。
受験資格は特になく、年に2回開催される試験です。
基本情報技術者よりもさらに専門的な知識が問われるため合格率は10%台ですが、サイバー攻撃などによるビットコイン流出や個人情報流出が問題視される現代では、付加価値の高い資格と言えるでしょう。
まとめ
世の中には、民間資格や国家資格など様々な資格がありますが、スキルアップや就職・転職などを目的とする場合には、付加価値の高い資格を取得することが重要です。
しかし、付加価値の高い資格は、合格率が低かったり受験要件に制限があったりするため、自分が受けようとする資格がどんなものか、まずはしっかりと理解することが重要です。
また、学生の間は比較的勉強時間を確保できますが、社会人になってからはなかなか時間を確保できません。
計画を立てて資格試験に臨むようにしましょう。
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