【心理学】人間関係を円滑にするペーシングの5つの基礎と3つのコツ

あなたは心理学の「ペーシング」という言葉を知っていますか?ペーシングという言葉はIT用語としても知られています。

しかし、今回は心理学的な目線でペーシングについてお話をします。ペーシングとは、そもそも「同調」の意味を持っている言葉です。つまり、今回のお話は、言い換えれば「相手に同調するスキル」についての内容です。相手への同調が上手にできると、人間関係を円滑にすることができます。簡単に言えば、あなたのコミュニケーション能力を向上させられるのです。

今回の記事では、ペーシングの5つの基礎と、3つのコツについてお話をします。早速、本題に進んでいきましょう!

【基礎編】ペーシングを活用した5つのコミュニケーション向上術!

まずは、心理学のペーシングを使った、5つの基礎的なことを解説します。ペーシングの理解を深め、活用して、コミュニケーションの向上に繋げましょう!

①相手のテンポに合わせる!

心理学のペーシングを活用する最も簡単な方法が、相手のテンポに合わせること。
ひとくちに「相手のテンポ」と言っても、実は色々な要素があります。

・相手の話し方のリズム

・相手の話すスピード

・相手の話の抑揚

このような要素に対し、できるだけテンポを同調してあげるのです。ペーシングの基本はこの「同調」のことだと、最初にお話しましたね。

「相手のテンポに合わせる」というのは、相手に同調することを指すのです。

・早口の人には、できるだけ早口で。
・ゆっくり話す人には、ゆっくりとした口調で。

このように、相手のテンポに合わせてあげるのです。相手のテンポに同調できるということは、コミュニケーションの基本的な姿勢なのです。

例えば、普段はすごく早口で話す人がいたとします。その人が、ゆっくり話す人と話す時だけは、ゆっくりとした口調だとしたらどうでしょう?相手のことを思いやれる、優しい心の持ち主に感じるのではないでしょうか。これが、相手のテンポに同調をすることでの効果なのです。

②相手の動きや呼吸を合わせてみよう!

心理学のペーシングでは、動きや呼吸の同調も効果的とされています。これは「ミラーリング」とも呼ばれています。呼吸や動きを合わせることに、どんな効果があるかわかりますか?

例えば、こんな場面をイメージしてみましょう。他人をよく観察していると、その人の動きと自分の動きがシンクロすることがありませんか?これが、同調=ミラーリングに当たる部分です。これにはどんな心理効果があるのか。

実は、人には「自分と似た動きをする人に好感を持つ」という特性があります。仲良くなりたい相手に対して、このミラーリングは非常に効果的です。コミュニケーションを取りたい人の動きや呼吸を真似するイメージです。すると、相手側は無意識のうちに、あなたに好意を持ちやすくなるのです。動きや呼吸を合わせることは、ペーシングを利用したコミュニケーション向上のコツのひとつです。

③声のトーンを合わせてみよう!

心理学のペーシングを使いこなす3つ目のポイントは声のトーンです!少しイメージしてみてください。誰かと会話をしている時、1人だけ声のトーンが大きいと目立ちますよね?反対に、皆が楽しんでいる時に、声のトーンが低い人も目立ちやすいと思いませんか?

これは、声のトーンが「周囲と違う」ことによって生じる違和感なのです。これを上手に利用して、声のトーンを相手の人に合わせてあげる。これだけでも、話している相手の人とのテンションを共有ができます。ペーシングを使ってコミュニケーションを取るなら、声のトーンを合わせましょう。決して、あなたの声のトーンに対し、相手に合わせてもらうのではありません。あなたが声のトーンを相手に合わせてあげることが重要です。

④相手の人との共通点を見つけよう!

心理学のペーシングを活用する方法の4つ目のポイントは、共通点を見つけること。共通点がある人には、誰しもが親近感を感じやすいですよね?コミュニケーションを取りたい人がいるなら、まずはその人との共通点を探しましょう。

・その人と自分の間にはどんな共通点があるだろう?

・共通の趣味や好きなことはないかな?

こんな視点でコミュニケーションを取る相手のことを観察してみましょう。共通点があるだけでも、その人との話題に困ることは少なくなるはずです。また、共通点があれば、相手の共感も得られやすいです。そのため、コミュニケーションの向上が期待できるのです。ペーシングを活用するなら、相手との共通点を見つけることは非常に大切なのです。

⑤相手のことをもっと観察してみよう!

心理学のペーシングを活用する最後のポイントです。それは、相手のことをもっと観察し、相手をもっとよく知ろうとすることです。他人とのコミュニケーションは、相手のことをよく知ることが大きな鍵を握っています。あなたも、好きな人のことは、自然ともっとよく知りたいと思いますよね?それと同じように、良好な関係を築きたいと思う人には、興味を持ってあげましょう。仮に嫌いな人が相手だとしても、その人のことに興味を持って接するのは大切なこと。

むしろ、嫌いな人からは、自分と違った視点の意見を学びやすいものです。人との良い関係を築きたいなら、相手の情報をたくさん知っている方が有利です。ペーシングを活用して、コミュニケーション能力を高めたいなら、これも大切なポイントになります。

【応用編】ペーシングを使いこなす具体的な3つのコツ!


これまでに、心理学のペーシングの基本的な要素をお話してきました。ここから先は、よりペーシングを使いこなすための、具体的なコツをお話します。ポイントになるのは、次の3点です。

・ミラーリング

・チューニング

・マッチング

この3つのポイントを、より詳細に解説してきます!

①ミラーリング

心理学を用いたペーシングについての応用編です。一つ目は先ほども解説した、「行動の同調」についての深掘りです。「ミラーリング」という言葉でも紹介をしましたね。

この、ミラーリングにはもう少しテクニカルなポイントがあります。それは「鏡のように相手と同じ動作をする。」ということ。

・相手がコップを持って水を飲む→自分もコップを持って水を飲む。

・相手が髪の毛を触る→自分も髪の毛を触る。

これが大切な行動なのですが、少し注意点があります。それは、「さりげなく」ミラーリングをするということ。大げさに真似をすると、相手の感情を逆撫でする行為になってしまいます。基本的にミラーリングは、自分と同じ行動を取ることで、信頼を得る目的があります。無意識のうちに相手に「信頼」を根付かせる。これによって、好感度を高める行為なので、よく覚えておいてください!

②チューニング

心理学を用いたペーシングの応用編の二つ目は「チューニング」です。これは、基本編でも軽く触れた内容でもありますが、より実践的な解説をします。チューニングは基本的に、下記の要素を相手に同調する行為です。

・相手の雰囲気

・相手の思考

・相手のムード

例えば、相手が悲しそうにしているなら、あなたも悲しみを合わせます。逆に、相手が楽しそうにしているなら、感情のレベルを相手に合わせてあげましょう。感情は潜在意識の領域に存在しています。自分でコントロールをしようと思っても、自然と湧き上がる感情は止められません。もちろん、無理に感情を押し込むことは可能です。

しかし、本来の感情は潜在意識にあるので、「本音で感じること」は押さえ込めません。そのため、相手の感情に同調をすると、相手の共感が得やすくなるのです。例えば、あなたの会社にクレーム電話が入ったとします。相手は怒っていて、文句を言っている状態です。

さらに、もしも、相手が理不尽な内容で怒っていたとしましょう。そんな時に、あなたが相手に対して、正論を述べたらどうなるでしょうか?相手の感情レベルに同調ができていないので、ますます相手は感情的になりかねません。そんな時は、相手の声色をよく観察してあげましょう。そして、出来るだけ相手の感情レベルに合わせて対応をしてあげましょう。イメージとしては「あなたの気持ち、本当によくわかります。」という感じです。

ただし、ここで注意点があります。それは、必ず相手よりも「少しだけ冷静でいる。」ということ。これを守った上で、相手の話を最後まで聞いてあげてください。そうすることによって、相手も徐々に冷静さを取り戻してくれるはずです。このように、相手の感情を察し、感情レベルを同調してあげることは非常に大切です。このテクニックを、「チューニング」として覚えておくと便利です。

③マッチング

心理学のペーシング応用編の最後はマッチングです。これは相手に話し方を合わせるという方法としても先述しました。

・早口の人には早口で話す。

・声の大きな人には大声で話す。

・口調を真似てみる。

マッチングを取り入れる際には、色々な要素があるはずです。マッチングは面白いところにも取り入れられています。

それは「赤ちゃん言葉」です。大人が小さい子供に対して、赤ちゃん言葉で話しかけることがありますよね?これは、子供に対して「あなたと同じだよ」という目線で同調してあげているのです。こうすることで、相手の人は安心感を感じるのです。人間は基本的な性質として、似た好みの人を好きになる傾向がありますよね?

似ている人には魅力を感じたり、一緒にいたいと思うことが多いのです。親友関係にある人や仲のいい家族の口調や仕草が似ていることが多いのは、それが理由です。この原理を利用して、意識的に相手の動作を取り入れていく。これがマッチングの基本的なポイントになります。

まとめ


以上が心理学のペーシングを活用した、コミュニケーション向上のコツです。今回は基礎編と応用編に分けてペーシングについてお話をしました。注意深く観察をしてみると、生活にはコミュニケーション向上のためのヒントが隠れているものです。

そして、この記事でご紹介した内容は、誰もが取り入れられる内容ばかりです。早速、明日からあなたの生活にペーシングを取り入れ、コミュニケーションの向上に役立ててください。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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