サラリーマンとして働いていても、得られる収入にはある程度の限界があるため、「いつか自分で会社を始めたい」と、起業に興味を持っている人も多いと思います。しかし、いざ起業すると、サラリーマンのように安定した収入を得られないため、なかなか一歩を踏み出せずにいる人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、起業は難しいかどうか、起業する際に押さえておくべき重要なポイントを解説します。
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起業はそんなに難しいことではない
サラリーマンとして働いている場合には、会社の業績が悪化した、事業所が廃止になった、会社に不利益をもたらすトラブルを起こしたといった明確な理由がない限り、クビになる心配はありません。そのため、サラリーマンは安定した収入が保証されていると言えます。サラリーマンは安定した収入が保証されていると言っても、生涯働いて得られる収入には限界があります。そのため、「起業して多くの収入を得たい」と思っている人も多いのではないでしょうか?
しかし、起業には資金が必要、サラリーマンのように安定した収入が得られないので失敗できないなどの理由で、「起業=難しい」と考えている人も多いと思います。また、企業は20代など若くてエネルギーがある間にすべきものと考えている人も多いかもしれませんが、実際にはそうとは言えません。
例えば、家計簿アプリの開発で知られる株式会社マネーフォワードの辻氏は35歳、フリマアプリの開発で知られるメルカリの山田氏も36歳と、両者ともに30歳を迎えてから起業して成功を収めています。また、旧会社法有限会社は資本金300万円、株式会社は1,000万円の資金が必要でしたが、新会社法は資本金1円でも起業が可能です。起業のハードルが以前より低いため、「起業=難しい」とは言い切れない状況になっていると言えるでしょう。
起業が難しいことではない5つの理由
「起業=難しい」とは言い切れない状況になっていると言いましたが、何か理由はあるのでしょうか?起業が難しいことではない理由として以下の5つが挙げられます。
- 難しい知識やスキルがなくても問題ない
- 副業感覚で始められる
- 店舗やオフィスがなくても始められる
- 初期費用をほぼかけずに始められる
- 顧客が日本全国にいる
それぞれの理由について見ていきましょう。
難しい知識やスキルがなくても問題ない
1つ目の理由は、難しい知識やスキルがなくても問題ないことです。アプリ開発の経験が全くない人がアプリ開発をする際は難しい知識やスキルを身に着ける必要がありますが、まず起業する際に苦手なジャンルで起業するケースは多いとは言えません。自分の得意とする分野で起業する人の方が多いため、難しい知識やスキルを必要としないのが一般的です。
例えば、アフィリエイトやユーチューバーなどのネットビジネス関連は、知識やスキルはほとんど不要です。ネットビジネス関連だけでなく、専門的な知識やスキルが必要になるケースは少なく、中卒や高卒の経営者も多くいることを考えると、そこまで起業が難しいことではないと言えるでしょう。
副業感覚で始められる
2つ目の理由は、副業感覚で始められることです。「起業=会社を辞めなければならない」と思っている人も多いのではないでしょうか?勤めている会社が本業以外の仕事を禁止している場合は、起業する際は会社を辞めなければなりませんが、本業に支障が出ないような内容であれば勤務しながら起業できます。
実際に大学生の頃に起業する人や最近では高校生で起業する人も出ています。学業と両立しながら起業していることを考えると、サラリーマンや専業主婦でも本業と両立しながら起業することは可能です。最初は副業から始めて、収入が安定してから本格的に起業すれば、起業のリスクを大幅に抑えられるでしょう。
店舗やオフィスがなくても始められる
3つ目の理由は、店舗やオフィスがなくても始められることです。起業する際は、必ず店舗やオフィスを構える必要があると思っている人も多いのではないでしょうか?起業する際に店舗やオフィスを構えるとなると、売上状況にかかわらず賃料などのランニングコストがかかることになるのため、起業のハードルが高くなります。
しかし、起業は店舗やオフィスでなくても自宅でも可能です。事業規模が大きくなるまで自宅を拠点にすれば、ランニングコストを抑えられるため、起業のハードルが低くなるでしょう。
初期費用をほぼかけずに始められる
4つ目の理由は、初期費用をほぼかけずに始められることです。起業する際は必ず設備投資や人件費といった初期費用がかかると思っている人も多いと思いますが、それらをかけずに起業できるビジネスもあります。
例えば、アフィリエイトやユーチューバーなどのネットビジネスは、パソコン1台あれば従業員が自分1人でも始められるため、初期費用をほぼかけずに始めることが可能です。在庫を抱えるリスクもないビジネスモデルがあることを考えると、起業はそこまで難しいことではなくなっていると言えるでしょう。
顧客が日本全国にいる
5つ目の理由は、顧客が日本全国にいることです。物販といった業種では、インターネットが普及するまでは、店舗に訪れる人だけが顧客でした。しかし、最近ではインターネットの普及によって顧客が日本全国にいます。
ビジネスモデルによっては顧客が世界中にいるため、起業場所などを気にせずに済むなど、起業しやすい環境が従来よりも整っていると言えるでしょう。
起業する際に押さえておくべき3つの重要なポイント
会社法の改正やネット環境が整ったことなどをきっかけに、「起業=難しいもの」ではなく容易にできるものになっています。しかし、起業が難しいものではなくなったとしても、会社を辞めて起業する場合には安定した収入の確保が困難になる可能性があるので注意が必要です。
起業のリスクを抑えるにはどうすればいいのでしょうか?起業する際に押さえておくべき重要なポイントは以下の3つです。
- 家族の理解を得る
- チャレンジする気持ちを忘れない
- 期限を設定する
それぞれのポイントについて見ていきましょう。
家族の理解を得る
1つ目のポイントは、家族の理解を得ることです。特に30代になってから起業する場合には、子供もいるケースが多いため、夫や妻の理解を得て互いに支えあうことが重要です。専業主婦の妻でも、家計を支えてもらうためにパートに出てもらわなければならないケースもあります。
家族は一番大切なビジネスパートナーとなるため、勝手に起業を決めてしまうのではなく、生活に影響が出る可能性もあるので事前に家族の理解を得ておきましょう。
チャレンジする気持ちを忘れない
2つ目のポイントは、チャレンジする気持ちを忘れないことです。起業は1から新しいものを生み出さなくても、誰かの真似をして始めることが可能です。しかし、誰かの真似をして成功しても、他の人に真似をされる可能性もあるため、次の一手を常に考えておく必要があります。
時代のニーズの変化や景気の変化などの要因によって、売り上げが不安定になる可能性もあるため、常にチャレンジして安定した売り上げを目指すことが重要と言えるでしょう。
期限を設定する
3つ目のポイントは、期限を設定することです。納期が決まっている場合はその納期に従って作業を進めていくことになりますが、何事にも期限を設定することが重要です。例えば、売り上げ〇円を△年までに達成するなどです。
起業は誰でもできるとしても、起業した会社を安定して成長させ続けられるかは経営者の手腕にかかっていると言えます。目標に期限を定めて取り組んでいけば、安定した会社の経営につなげられるでしょう。
まとめ
起業に対して、「安定した収入が得られなくなる」「資金が多く必要になる」などの印象を抱いていて、なかなか起業できずにいる人も多いと思います。確かに一昔前までの起業は、本業との両立ができない、起業に多くの資金が必要でした。
しかし、現在は会社法が改正されたことに加えてネット環境なども整ったため、大学生や高校生でも学業と両立しながら起業しています。そのため、「起業=難しい」ではなくなり、容易に起業できるようになっています。
容易に起業できるようになっているとは言っても、本業との両立ではなく専業にするのであれば収入が不安定になるというリスクを伴うことを忘れてはいけません。家族の理解を得る、チャレンジする気持ちを忘れないなど、起業する際に押さえておくべきポイントをしっかりと確認してから起業しましょう。
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