クリティカルシンキングをビジネスに活かす6つの要素と例題・具体例

当記事ではビジネスに活かせるクリティカルシンキングについてご紹介をします。クリティカルシンキングとは直訳すると「批判的思考」という言葉になります。このクリティカルシンキングはビジネスの正解で非常に有効な活用が可能です。そこで、当記事では例題を交えて次のようなことを解説します。

■ビジネスにおけるクリティカルシンキングの意味や重要性
■クリティカルシンキングのメリットやロジカルシンキングとの違い

上記について具体例を交えながらご紹介をしていきます。

①クリティカルシンキングの概要


まずはクリティカルシンキングの概要から確認していきましょう。冒頭でもお話したように、クリティカルシンキングとは批判的思考のこと。その「批判的思考」がどのようにビジネスに応用できるのでしょうか?その主だった要素を3つご紹介します。

①ポジティブな批判的目線と客観的な考え方
②論理的思考や考え方の効率を高める
③適切・適正な考え方をするための心構え

これら3要素を組み合わせてビジネスの最適解を見つける思考法が、クリティカルシンキングなのです。次の項目では例題や具体例を混ぜてよりわかりやすく解説します。

②ロジカルシンキングとクリティカルシンキングの違い


クリティカルシンキングと似た言葉で「ロジカルシンキング」という言葉があります。それでは、この2つの言葉はどのような意味の違いがあるのでしょうか?この2つの言葉の違いを解説します。

【クリティカルシンキング】
■物事の前提となる正誤を検証する
■その事柄の本質を見極める

【ロジカルシンキング】
■物事に筋道を立てて考える
■段階・要素毎に分類、分解して考える

2つの考え方は異なるものですが、相反するという意味ではありません。クリティカルシンキングを実践する際には、ロジカルシンキングの考え方が活かせるというイメージを持ってください。

【例題】具体例を交えた解説

クリティカルシンキングとロジカルシンキングの考え方の違いをご説明します。ここでは以下のような例題・具体例を交えて解説させていただきます。

【例題・具体例】

・AさんとBさんの2名に広告掲載の依頼をした
・Aさんに50万円、Bさんに50万円の合計100万円の報酬を渡した
・Aさんの広告からは100名の応募があった
・Bさんの広告からは20名の応募があった

上記の例題・具体例を前提としてイメージをしてください。この状況で再び広告掲載をしたい場合、それぞれの考え方は次のように異なります。

【ロジカルシンキング考え方】
■AさんとBさんに同じ仕事を依頼した場合、Aさんの方が効果が良い
■同じ広告費で4倍も成果に差が出る
■次回はAさんだけに100万円を使った方が良いだろう

【クリティカルシンキングの考え方】
■そもそも何名からの応募があれば「十分な効果」と言えるのか?
■50万円で100名の応募があったという成果は十分なのか?
■Aさんは50万円で他の手法を使い、さらに多くの応募を集めることは可能か?
■Aさん、Bさん以外に実力のある広告媒体はないか?

2つの考え方には、上記のような違いがあります。つまりクリティカルシンキングは「もっと効果を高められないか?」という自分への批判的な検証をしているのが特徴です。

③クリティカルシンキングがビジネスに有効な理由


クリティカルシンキングがビジネスの世界で有効な理由は明白です。今の時代は変化が激しく、多くのことが目まぐるしいスピードで変わっていきますよね?これまで価値が高かったものが、今後も同様に価値を保ち続けるかどうかはわかりません。そんな変化の激しい時代では、過去の前例や慣習が通用しにくくなっています。そこで、今の時代のビジネスでは次のような考え方が重要なのです。

・なぜ?
・どうして?
・その理由は?
・今、やるべきことは?

このように、世の中の動きやビジネスに対して自ら考えることが必要不可欠です。そこでクリティカルシンキングを取り入れることで、物事の本質を見抜き、考えることができるようになるのです。

クリティカルシンキングの目的と効果

クリティカルシンキングの目的は、最も適正な答えにたどり着くことです。クリティカルシンキングを使えば、次のようなことに客観的に検証できるようになります。

①物事についての情報
②物事を取り巻く環境
③客観的な意見
④主観的な意見

上記のように様々な観点から検証し、疑問を持てるようになるのです。それによって、物事の本質や最適な結論にたどり着くことができるようになります。また、自分自身も納得した上で、自信を持って判断が下せるようになるのです。

④クリティカルシンキングのメリット


クリティカルシンキングには3つのメリットがあります。

①考える物事の矛盾や漏れを防げる
②物事の本質を見極めることができる
③問題解決や意思決定が適切になる

上記3つのメリットを解説します。

①考える物事の矛盾や漏れを防げる

ひとつめのメリットは物事の矛盾や漏れを防げるということです。あなたは物事を考える時に、次のような部分に意識をしていますか?

■本当にこれで間違いはないか?
■他に問題点・課題は残っていないか?

このように考えや物事に疑問を持つようにすることは非常に大切な姿勢です。これが矛盾点や漏れを防ぐことに繋がり、正しい情報に基づいた結論に導いてくれるのです。

②物事の本質を見極めることができる

ふたつめのメリットは物事の本質を見極めることができる点です。

■どうしてこうなってしまったのか?
■本当にこの考えは正しいのだろうか?

こういった批判的な考えを、客観的に自分に向けてあげるのです。このような考えを繰り返すことで余計な考えを削ぎ落とすことができます。最終的には物事の本質に限りなく近い部分まで近づけるのです。

③問題解決や意思決定が適切になる

みっつめのメリットは問題解決・意思決定が適切になることです。物事を懐疑的に捉えると、物事の矛盾や漏れを防ぐだけでなく、問題や課題を極限まで掘り下げることができるようになります。問題や課題の本質に近づくほど、自分が取り組むべき課題・解決方法が明らかになります。それにより意思決定までの時間は早くなり、無駄な労力を使わずにビジネスに迎えるようになるのです。

⑤クリティカルシンキングの基本的な考え方とは?


クリティカルシンキングには基本的な姿勢が3つあります。

①常に目的を意識する
②自他に考え方のクセがあることを前提に考える
③自分自身に問い続ける

上記の3点をそれぞれ詳細に解説していきます。

①常に目的を意識する

クリティカルシンキングでは常に目的を意識することが重要です。考えるべき課題・問題についてのゴールを設定しなければならないのです。そうすることで部分的な検討で終わってしまうリスクや、無意味な検討を避けることができるようになります。

■大きな問題に囚われ、小さな問題を見失う議論
■小さな問題に囚われ、大きな問題を見失う議論
■テクニックに頼りすぎる議論

これらに終始しないよう論点を抑えて、論点のゴールに向けた議論をしましょう。

②自他に考え方のクセがあることを前提に考える

クリティカルシンキングでは次のことも大切です。

■価値観はそれぞれ違う
■人には思い込みや偏見がある

これらのことを理解した上で考えることをクセにするべきです。その上で、客観的な視点から考えることが必要になるのです。

③自分自身に問い続ける

クリティカルシンキングでは常に自分自身に問い続けることも重要です。これは言い換えれば「常に思考を続ける」ということ。何のために思考するのかという目的の設定をし、そこに向かって考えを続けること。そして、それを繰り返すことでクリティカルシンキングの効果は高まるのです。客観的な思考を継続することが、物事の本質を見極めながら先に進むコツと言えます。

⑥クリティカルシンキングの方法・やり方


クリティカルシンキングは次の4つのステップで構成されています。

①ゴールを明確にする
②現状を分析する
③問題・課題を発見する
④解決のための手段を考える

上記4つのポイントをそれぞれ解説していきます。

①ゴールを明確にする

クリティカルシンキングの最初のステップはゴールを明確にすること。例題・具体例を挙げて、どんなことを考えるべきかを見ていきましょう。

・自分はどんなことをしたいのか?
・どんな状況を実現したいのか?
・なぜそれを実現したいのか?

上記のようなことを客観的に考えるのです。その上で、目指すべきゴールや達成までの期限を設定してください。ゴールの設定が具体的であるほど、クリティカルシンキングは効果を発揮します。

②現状を分析する

クリティカルシンキングの次のステップは現状分析です。最初に設定したゴールや難易度、達成期限の実現に向けての調査です。現状の分析を行うことで、次のステップである課題を見つけることが楽になります。ゴールを目掛けて、今の自分がどんな状況なのかを洗い出してください。自分の立ち位置や現状については、紙に書き出していくことがおすすめです。

③問題・課題を発見する

次のクリティカルシンキングのステップは問題点・課題の発見です。

■最初に設定したゴールと現状の間にある障害は何か?
■その障害の大きさはどの程度なのか?

これらを分析して課題を見つけましょう。できる限り客観的な視点・論点から考えることが、このステップのポイントです。

④解決のための手段を考える

クリティカルシンキングの最終ステップは解決手段を考えること。ここまでで、取り組むべき課題が明確になっているはずです。その課題の中で重要と考えられるものを優先して、次のことを考えましょう。

■誰が
■何を
■いつまでに
■どこで
■どのようにして

これらのことを整理することができれば成功です。

まとめ


クリティカルシンキングをビジネスに活かす6つの要素と例題・具体例をお話しました。クリティカルシンキングを上手に活用するには、今回の記事をしっかりと理解しておく必要があります。

当記事でお話をした内容は決して簡単なことではないかもしれません。だからこそ、わかりにくい部分は繰り返し読み込むなどをして、正しい知識を身につけてください。当記事があなたのビジネススキルの向上のお役に立てれば幸いです。

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