学校生活だけでなく社会に出てからも人とのつながりがある以上はコミュニケーションが必ず求められます。
そのため、コミュニケーションをとることに苦手意識がある人の中にはコミュニケーションスキルを高めたいと思っている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、コミュニケーションスキルを高めるトレーニングについて詳しく解説していきます。
Contents
コミュニケーションスキルの重要な要素とは
コミュニケーションは、意思疎通で相互理解を深めることです。
もしコミュニケーションが一方通行だった場合には、意思疎通がうまくできず相互理解を深めることができないため、正しいコミュニケーションがとれているとは言えません。
コミュニケーションのスキルとは、社会に出て人と関わっていく上で、必要最低限の備えておくべきスキルの1つと言えるでしょう。
しっかり聞くことができる
コミュニケーションの1つである会話をキャッチボールと表現することが多いのですが、どちらか一方がボールを投げてそのままになっていてはキャッチボールが成立しません。
会話も同じで、キャッチボールではピッチャーとキャッチャーが交代するように会話では聞き手と話し手が交代します。
そのため、コミュニケーションの重要な要素には、聞く能力だけでなく話す能力も求められていると言えます。
聞き手の立場でもただ単に聞いていればいいというわけではありません。
話を聞くという姿勢で臨むだけでなく、相手がうまく伝えられずにいる場合には、それをくみ取ってあげることも重要です。
相手の言葉から意図していることをくみ取ってあげたり、時には質問を挟んで会話をより盛り上げてあげたりすることもコミュニケーションスキルとして求められていると言えるでしょう。
しっかり話すことができる
もちろん聞くだけではなく話しを相手にしっかりと伝えることができていなければ会話は成立しません。
特に最近は会話によるコミュニケーションよりもSNSなどによるコミュニケーションの方が増えてきているため、うまく話を伝えられない人が増えています。
自分の話をうまく相手に伝えるためには、言葉で伝えるだけでなく、ジャスチャーや表情、声の抑揚など、非言語的な伝え方もあります。
特に言葉で伝えることに関することに対して苦手意識を抱いている人が多いことから、「話す」ことに対するコミュニケーションスキル向上のトレーニングが求められていると言えるでしょう。
コミュニケーションスキルを高めるステップ
コミュニケーションスキルを高めると言っても、今日明日でコミュニケーションスキルが高められるものではありません。
コミュニケーションスキルを高めるステップは以下の4つです。
- 信頼
- 傾聴
- 伝える
- 相互理解
それぞれのステップについて詳しく見ていきましょう。
信頼
コミュニケーションは、相互理解を深めていくものであるため、信頼関係が成立していない場合には、コミュニケーションをとることができません。
そのため、まずはコミュニケーションをとりたいと思っている人と信頼関係という土台をしっかり築いていくことが重要と言えるでしょう。
傾聴
ある程度の信頼関係というコミュニケーションをとるための土台を築くことができた後は、続いて傾聴のステップに移ります。
傾聴とは、相手の話に耳を傾けるということです。
まだ、信頼関係を築き上げた直後では、相手の伝えたいことをくみ取ることができる段階にありません。
そのため、まずはしっかり耳を傾けて、相手が何を伝えようとしているのかを理解するために「聞き上手」になることが重要と言えるでしょう。
伝える
相手の話を聞き取るスキルを身に着けた後は、相手に自分のことを伝えるスキルを高めていきます。
聞き取るスキルを参考にしながら、相手にどう伝えると理解してもらえるのか考えながら話を進めます。
相手に合わせてコミュニケーションをとっていくことが求められる重要なステップと言えるでしょう。
相互理解
このステップは、コミュニケーションの最終ゴール地点です。
信頼関係を築き、聞き取る・伝えるスキルを身に着けた後ではあるものの、このステップでようやく相手の言葉以外のメッセージなども受け取れるようになります。
相互理解できている状態であるため、コミュニケーションが取りやすく、双方にストレスが感じられない状態と言えるでしょう。
コミュニケーションスキルを上げるトレーニング
コミュニケーションスキルの中で、特に苦手と感じる人が多いのが「伝える」というスキルです。
コミュニケーションスキルを高めるトレーニングには以下の5つの方法があります。
- ゴールと目的を明確にする
- 会話のパターンを身に着ける
- ポイントを強調する
- 資料を活用する
- たとえ話などを用いる
それぞれの方法について見ていきましょう。
ゴールと目的を明確にする
相手にとって分かりやすい伝え方として重要なのが、何のために・何を知りたいのかという目的とゴールを明確にしておくことです。
会話の冒頭に目的について触れることで、「○○の件についての話か」と理解しやすいだけでなく、続いてゴールについて触れることで、「アドバイスが欲しいんだな」というようにコミュニケーションを円滑にとれるようになるでしょう。
会話のパターンを身に着ける
コミュニケーションスキルを高めるトレーニングで効果的なのは、会話のパターンを身に着けるということです。
主な会話のパターンは以下の4つです。
- Point
- Reason
- Example
- Point
この4つをまとめてPREP法と言います。
まずは結論と要点(Point)を簡潔に伝え、続いて理由(Reason)を述べます。
そして事例や具体例(Example)などを用いて内容を膨らませ、最終的にもう一度結論と要点(Point)を伝えるとより理解してもらいやすいでしょう。
ポイントを強調する
コミュニケーションをとっている中で、1回の説明がダラダラと長いとどの部分をメインに伝えたかったのかが分かりにくい場合があります。
PREP法で結論と要点を最初と最後の2回に分けて繰り返し含むように、大事なことは繰り返し含むことが重要です。
何度も耳にした言葉は印象として残りやすいため、コミュニケーションをとる場合はそれらも意識して文章を組み立てるようにしましょう。
資料を活用する
人間には、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触角という五感があります。
これらを複数刺激するとコミュニケーションが取りやすくなると言われています。
例えば、言葉だけの説明では聴覚しか使いませんが、グラフなどのデータや実物に触れると視覚や触覚も加わるためより理解しやすくなります。
五感をうまく刺激することで円滑にコミュニケーションをとりやすくなるでしょう。
たとえ話などを用いる
難しい内容について話をする場合には、上記のようなトレーニングを行っていてもうまく伝えることができない場合があります。
そこで重要になってくるのがたとえ話です。
例えば、「白をイメージしてください」と言われて真っ白をイメージした人もいれば、クリームが混ざった白をイメージした人もいるのではないでしょうか?
「雪のような白さ」と加えるだけでイメージを真っ白に統一できるため、たとえ話はコミュニケーションには欠かすことができないスキルと言えるでしょう。
まとめ
コミュニケーションが苦手という人でも、トレーニングを行うことでコミュニケーションスキルを高めることができます。
しかし、ただ何でもトレーニングすればいいというものではなく、ステップを踏んで確実にスキルアップしていくことが重要です。
今日明日でコミュニケーションスキルは高まるものではないため、計画的にトレーニングしていくようにしましょう。
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